弊社で設置していただいた方には毎月はがきが届きます。

そのはがきにその月の発電量、電力会社からの購入量、といった簡単な数字を書いていただき弊社に送り返していただきます。そして毎月のデータをまとめていくと次のような年間のデータになります。弊社では設置いただいた方にこのデータ作成サービスを無料で10年間行っています。

弊社も当初は10年間やるつもりはありませんでした。しかし、続けていくうちにこのデータ収集が大変重要であることに気がついたのです。

太陽光発電を設置した方は皆さんわかると思いますが、発電量というのはまさに天気次第で、刻一刻と変化します。我が家でも4.2kWのシステムを設置していますが、表示のモニターを見ていると、数字は数秒ごとに変化します。2300W表示したかと思うと、次の瞬間には1500Wに落ちているなどと言うのはしょっちゅうです。また、毎年季節によっても発電量は違います。昨年は7月が300kWhの発電をしたのに今年は250kWhということだってあります。 はたしてこの発電量が正しいかどうかをどう判定したらいいのでしょう?

方法は一つだけあります。屋根のパネルを一枚一枚屋根から降ろし、ソーラーシミュレーターという検査機器に載せます。すると理想的な光が照射され、そのパネルの正確な発電量がわかるのです。でもソーラーシミュレーターは高額で何百万、いいものでは1千万円以上します。さらに検査をするために屋根からパネルを一枚一枚下ろすのにどれだけの費用がかかるでしょう。しかも測定した後また屋根に戻さなくてはなりません。そんなことが現実にできるでしょうか?

太陽電池の正確な発電量を測るのがいかに難しいかおわかりいただけると思います。

メーカーが行っている10年保証とは

メーカーが行っている10年保証は「発電保証」といって、10年後でも当初の定格の発電量の9割以上発電することを保証しています。定格と言うのはJIS規格によってカタログの公称最大出力の上下10%以内と定められていますから、結果として9掛×9掛=81掛、つまり4kWシステムなら4×0.81=3.24kW以上であることを保証するわけです。

では3.24kW以上出ていることをどうやって確認したらいいでしょう?

もうお分かりですね。屋根に設置したままで正確に太陽電池の能力を測る方法はないのです。

保証はするけれど、測定する方法がない。となれば結果うやむやになるしかないのです。

その時に力を発揮するのが「時系列による発電量データ」です。

毎年微妙に発電量は違いますが、長期にわたってデータを取っていれば大きな流れはつかめます。

ある年に通常よりも少ない発電量が観測されればどこかに異常があるということは発見できるのです。もしデータを取っていなければどうでしょう。

発電そのものはしていますから、少々昨年より少ないとしてもほとんど気がつきません。また、弊社では近隣の方のデータも数多く蓄積していますから、もしある家のある月の発電量が少なければ、他の人のデータと比べることにより、天候によるものなのか、機器の故障なのかの判断ができるのです。

つまり発電量の時系列データを持っていないと10年保証の実行はほとんど不可能ということになるのです。(もちろん明らかに回路の発電量が0もしくは極端に落ちていれば発見はできます)

それほど重要な発電量データにもかかわらず、それを確実に蓄積している会社はほとんど皆無なのです。